だったんそば(韃靼蕎麦=苦蕎麦)
原産地
だったんそばの故郷は、中国の雲南省、四川省の標高2,000〜3,000m以上の山岳地帯です。その名前の由来は、1840年頃、ドイツの植物学者が学術名として「タータクリム」と命名したころに始まります。これは蒙古系の一部族「タタール」を意味する言葉で中国ではその部族を「だったん(韃靼)」と言っていたことから「だったんそば(韃靼蕎麦)」と呼ばれるようになりました。現在は、中国四川、雲南省の高原地帯に住む彝(イ)族という少数民族によって韃靼蕎麦は栽培され、主食としていろいろな料理法で食べられています。 |
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ルチンのパワー
だったんそばに含まれているルチンはビタミンPとも呼ばれ、ポリフェノールの一種で、赤ワインに含まれている成分と同じように働き、血管の弾力性を保つため、高血圧症や動脈硬化など生活習慣病の予防に効果があることが証明されています。
だったんそばは黄色い色をしていますが、実はこれがルチンの証です。だったんそばにはこのルチンが普通のソバの約100倍含まれていて、ルチンは、毛細血管を活性酸素から守る上に、新たに、丈夫で柔らかい血管の壁を作り、さらに血管を柔らかくするだけではなく、血液までサラサラにする効果も発揮します。 |
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その他の有用作用
だったんそばには、ミネラル、ビタミンB1、ビタミンE、食物繊維も豊富で、抗酸化作用、抗腫瘍作用もあるといわれています。飲酒による肝臓予防、糖尿病、胃かいよう、便秘、冷房病にも効果があると言われ、中国医学会でも高コレステロール、胃腸病の治療や予防に有効であると報告がされています。
またシミ・ソバカスの原因になるメラニン色素を抑えるシス・ウンベル酸も含まれ、美容効果もある事が確認されています。驚異的な働きのあるだったんそばは健康食・美容食として、注目の食品です。
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一日3食だったんそばを食べている四川省の彝(イ)族は、生活習慣病の発生率が低く、健康、長寿の民族として知られています。80歳や90歳のお年寄りが元気に山を登ったり、下りたりしていて、しかも驚くことに、虫歯の人が1人もいません。中国山西省農業科学院の研究では、だったんそばに含まれている成分が、高血糖、高脂血症を改善する作用をしていることはわかっていますが、だったんそばのどの成分がどのように作用しているのかなど、まだ解明されない点も多く今後の研究に期待が高まっています。
中国では、古くから、だったんそばは漢方薬として使われていました。また、だったんそばの栄養価や効能については古くから書物にも著わされています。中国・明の時代の「本草網目」(1578年・李時珍著)には「苦蕎麦」は漢方薬との記載があり、また日本では江戸時代、上方の医者、寺島良安著の『和漢三才図絵』(1713年)にも同様に紹介されています。
参考資料: |
「改訂新版蕎麦辞典」植原路郎著 改訂編者中村綾子/「不老長寿のダッタン蕎麦」片山虎之介著 小学館
「苦蕎麦」涼山彝族自治州粮食経済学会編/「中国蕎麦」林汝法主編 中国衣並出版社
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協 力: |
株式会社いなさわ商店、田村自然農園 |
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